昨日、西原町幸地の遺骨収拾現場を調査した。
沖縄戦の生々しい現場だった。
その上の畑の周りには、仏桑華の生け垣があり、紅(くれない)の花をつけていた。
仏桑華の生け垣は、私たちが幼いころは当たり前の風景で、私たちの住んでいた屋敷のまわりもそうだった。
トートーメー(仏壇)に供える花も、仏桑華だったし、お墓参りの時も生け垣から切って持っていったものだった。
仏桑華は沖縄ではアカバナーとも呼ぶ。最近はハイビスカスと呼び、種類もたくさんあり、観賞用としても多く栽培されている。
この在来種のアカバナーは最近はなかなか見ることがなくなった。
アカバナーの生け垣は、幼いころの沖縄の思い出の一こまでもある。
暑い日差しの中で、静かにゆれる紅のアカバナー・仏桑華の花、私は、この場所に一番ふさわしい花だと想った。
物言わぬ5人の日本兵の冥福を祈っているのだろうか。
再び悲劇を繰り返すなと訴えているのだろうか。
多くの人々の魂が眠る沖縄の大地の底から私たちに何かを訴えているような気がしてカメラに収めた。
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