2022年2月5日土曜日

「新版 資本論」のすすめ

 難解で、若いころから何度も挑戦し途中で挫けてきた資本論だが、「新版・資本論」の12巻目を今日、とりあえず読みきることができた。

不破哲三さんのアドバイスにあった、大まかな流れをつかむということ、何を解明しようとしているのか等を意識し、読み進めていくことに努めた。

ただし、読み終えたことと理解できたということは別である。が、一つ言えることがあるとすれば、マルクスが解明しようとしたのは何だったのか、どのように向き合っていったのか、その壮大な著作の大まかな全体像がぼやっとではあるが、私の理解度の限界の中ではあるにしてもつかめたような気がするということである。私にとっては一つの収穫であり、それを土台にあらたな学習への再出発点である。

私からするとこれでも難解だと思うが、「平易で明快なものをめざし、全体を改訂した」(山口富男日本共産党社会科学研究所副所長)という「新版・資本論」の威力だと思う。

地球気候変動危機への対応、ルールある経済社会の実現等、まさに現代の直面する緊急課題である。

 「マルクスとエンゲルスが一生かけて書いた本だもんで、俺も共産党員として読んでおきたいと思ったんだ」-1年9カ月かけて読破したという静岡県の92歳の党員の記事や、SNSでも各地の挑戦している先輩党員の姿にも励まされた。資本主義を乗り越えた未来社会へ向かって、学び、連帯し、社会変革へのたたかいを進めていきたいものである。



2022年2月3日木曜日

隔靴掻痒の思い

靴がすり減り買い替える時期に来ている。これまではサイズや足になじむかなど現物をみて試し履きして買うのがあたり前だと思っていたが、試しにインターネットであれこれと調べてみた。ブランド品と言われているものや格安のものなどいろいろと出てくる。世の中の流行も含めて改めて時代遅れなのかと知らされるが、それでも、現物を手に取って試しに履いてみないと失敗するのではないかと不安は尽きない。▶インターネットでの検索を終えて、自分のフェイスブックを開いてみると驚いたことに靴の広告が出てくる。新聞の電子版を開くとその横にも靴の広告が出てくる。私が靴を購入しようということが分かっているようだ。そういえば、これまでも電化製品や何かを検索すると、その品物の広告が出てきていた。私が何を欲しているのか個人情報がすべて大企業などに把握されているのではないか。映画のような世界が現実に進行しているように思えてならない。▶国が進めるマイナンバーカードやDXなどもこのような状況になりはしないか。買物嗜好、所得、納税、家族構成などが個人情報のすべてが国によって管理され、大企業などに利用される社会になりはしないか。行き着く先は国による監視社会にならないのか。心配は尽きない。▶急速に発達するインターネット社会に乗り遅れまいとあがきながらも、便利さの中に潜む危うさがすでにひそかに進行していることにも遭遇する。隔靴掻痒の思いである。