2008年9月14日日曜日

県立病院を守ろう

沖縄県が、「県立病院の在り方検討委員会」を設置して、独立行政法人化、民間委託、民間委譲などの方向を検討しているといわれているもと、昨日、沖縄県公務員医師会主催の「県立病院の果たすべき役割と今ある危機」と題した講演会があり参加しました。

県立中部病院委員長の平安山英盛先生、県立八重山病院委員長の伊江朝次先生や、患者さんの立場から、県民の命と健康、医療を守るために県立病院の果たしている役割について講演され、公設公営としての県立病院の存続の必要性につて強く訴えていました。

現在の県立病院は、戦後そして復帰後と沖縄県民の命と健康を守る最前線で奮闘し、大きな役割を果たしてきています。そして、その役割は、今後ますます大きくなってきています。

全国の自治体病院や民間病院など医師不足、看護師不足をはじめ、さまざまな経営危機に立たされています。

その根本原因は、今の国による連続した医療改悪によるものが一番の原因です。毎年毎年、社会保障費を2200億円一律に削減するなど、福祉、医療を切り捨ててういる自公政治そのものを変えることが根本の解決への道になります。

同時に、沖縄県として県民の命と健康、医療を守るためにもっと支援が必要だと思います。

今、県立病院は医師や看護師、関係者の病院への誇りと信念によって支えられています。

沖縄県立病院は県からの繰り入れが1床あたりの繰入額が全国平均の約40%だといいますから、なおさら大変な状況です。

中部病医院では、診察や医療に必要な医師のPCや様々な資材を私費で調達しているという実態も報告されました。

現場では今、経費削減のさまざまな経営努力を行っていて成果も上がってきているとのことですが、今後ともさらなる努力が必要でしょう。

しかし、今、離島県である沖縄で、県民の命、健康、医療を守るために県立病院の果たしている役割をもっと認識して県からの支援を急ぐことではないでしょうか。

具体的には、県からの繰入を増やし、不足している看護師の確保や、必要な機材の切り替え、購入などが求められていると思います。

さらに、自治体病院の看護師不足の原因になっている職員の定数条例に根本的なメスを入れることが求められて来ると思います。

県民の命、健康、医療を守るという使命感に燃えた最前線の医師の先生方からいろいろと話を伺い感銘を受けました。

県立病院を県民の命、健康、医療を守るとりでとして、何としても公設公営として存続、発展させることが大事だと痛感した講演会でした。

県立病院の存続を・・・県民の世論を大きく広げましょう。



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