2008年8月22日金曜日

農家の悲鳴―沖縄農業経営危機突破生産者大会

午後4時を過ぎるというのに、じりじりとした太陽が肌を刺してくる。

やはり、カリユシウェアではなく長袖シャツで来るのだった。

周りには、帽子に「危機突破」と書いた鉢巻をまいた農家のみなさんがびっしりと座り、飼料や肥料、農薬、燃油等等の高騰の推移の説明をパンフを広げながらく喰いいるように見ている。

昨日、新都心の公園で開催された農家の大会は3000人が集まった。

サトウキビ農家代表、野菜・花卉・園芸農家代表、肉用牛農家代表、酪農家代表、養豚農家代表などが次々と意見を表明。

今の燃油や肥料、飼料、農薬なのど高騰で、生産費を賄えなくなっており、農家の自助努力の限界を超えている。今のままでは廃業で、子や孫に農家を受け継いでいくことなどできないとの悲痛な叫びが響く。

食糧自給率が国内で39%、沖縄県内では30%でサトウキビを除くとたったの6%だ。

主食のコメに至っては、沖縄の自給率は3%であり、世界的な食糧危機のもと震撼せざるを得ない。

今、日本、沖縄の農業を守ることは、食の安全と安定供給のためにも喫緊の課題である。

県内食糧自給率を当面50%に回復させる取り組みが求められている。

生産費が賄える価格保障制度、後継者育成のための所得保障制度がどうしても必要だ。

沖縄の第一次産業という土台をしっかりと新興、発展させてこそ、沖縄の経済の発展が望めるのである。

暑い太陽のもと、麦わら帽子の中でこんな思いをいっそう強くした。



大会参加者


玉城のぶ子県議(中央) 後ろの麦わら帽子が渡久地修県議

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