今、やんばるの森は、世界的にも貴重な生物、固有種が生息する重要な地域になっています。
これを保全することが県民の大きな課題です。
同時に、そこで生活する人々のくらしを守ること、共生の在り方が議論されています。
いま、やんばるの山々で皆伐((一本残らず切り倒す)がおこなわれ、多くの県民の心を痛めています。
それは、現在の国や県の補助金の仕組みが、「植林」という名で、木を植えたことに対して支出されるため、その「植林」のための広大な面積を確保するために、貴重なやんばるの山が皆伐されているのです。そして、皆伐された場所に、別の苗木を植えています。
また、すでに多くの林道が存在するのに、収穫(皆伐)を理由に新たな林道を次々と建設し、生態系に大きなダメージを与えています。
このような在り方でいいのでしょうか。
これが私の大きな疑問です。
自然を守り、自然と共生しながら、あるいは再生しながら、住民のくらしを守る事業に、国や県の補助金の仕組みをかえていく必要があるのではと思っています。
やんばるの山を守ること、そのことが住民のくらしを守ることになると確信します。そのために、自然保護、再生、共生のための補助金の在り方、事業の在り方を一緒に考えていきたい思っています。
水源涵養林の伐採現場、山の上に木が伐採された場所が確認できる。山の裏では皆伐が進んでいた。(大宜味村)
イタジイの木などが皆伐されていた。切った木は、赤土流出防止柵に使われている。(切らなければ赤土流出は起こらないはずだが?)
そこに、本土から買ったクヌギの苗を植林していた。(大宜味村)
ノグチゲラの営巣木がたくさんあるという。切り倒された営巣木。巣穴が見える。 (大宜味村)
皆伐現場(国頭村)
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