小林多喜二の「蟹工船」が今、話題である。
私たちの周りでもジワリとその兆候が表れてきている。
そのひとつには、今度の議会の一般質問で、保守系の議員がこの蟹工船ブームのことを取り上げたのだ。
そして、「この背景には、戦前の奴隷のように働かされていた時代と、今の派遣の働かされ方が一緒だということをダブらしてみているのだろうということを識者は話している」と述べ、「この派遣労働法の成立に賛成してきた自分たちは反省しなければならない」というような趣旨のことをの壇上から述べたのである。
また、一昨日は、息子が突然「『蟹工船』ある?」と聞いてきた。
今までなかなか本を勧めても読もうとしなかった息子が、この蟹工船に興味を抱いたのであろうか。
きっかけは、テレビで、若者たちの間で、今、蟹工船が読まれているということが報道されたことがきっかけのようだ。
いずれにしても、この本を読んで、今の社会の矛盾について何かを感じ取ってくれればいいのだがと思う。
戦前のような奴隷労働、ピンはねなどが横行する今の社会。大企業などが儲けさえすればいいという、利潤第一主義の社会を変えることが、緊急の課題ではないだろうか。
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