2011年8月24日水曜日

八重山でつくる会系の中学校教科書を選定/県民の願いに逆行、懸念と怒り広がる

昨日の八重山地区の中学校教科書図書選定委員会は、「歴史」は従来通りの教科書を選定したが、「公民」はつくる会系の育鵬者の教科書が採択された。

現場教員ら調査員が推薦した教科書の中にはこの教科書は入っていなかったとのことである。

加えて、これまでの選定制度を一人の養育長の主導で変更して、調査員の順位付を廃止し、また、選定も密室で非公開で行い、選定も無記名投票にするなど、最初からつくる会系の教科書選定ありきだったことがうかがえる。

この公民教科書の特徴は、「行き過ぎた平等意識はかえって社会を混乱」させると憲法14条の法の下の平等を攻撃、「戦後の日本と平和は自衛隊の存在とともに、アメリカ軍の抑止力に負うところも大きい」として、異常な沖縄の基地の実態を覆い隠しを子どもたちに基地の存在を認めさせようとういう狙いを持っている。

ときあたかも、この採択を主導している人物をぜひにと懇願して教育長に任命した石垣市長のもとで、八重山地域での自衛艦の民間港への入港や自衛隊の配備が着々と進められている。

今回の教科書選定は、これらの動きと連動したものであり、基地のない平和な沖縄をという県民の願いに逆行し、平和を脅かし、憲法改定、軍備増強、戦争賛美へと進んでいくものとの懸念が県民の間で広がっている。

2007年9月29日の教科書検定意見撤回を求めて11万人余が集まった県民大会の原点に戻って、今回の教科書選定は撤回すべきである。


2007年の県民大会を報道する当時の新聞


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