2013年1月22日火曜日

耐久性琉球漆器での学校給食会

 琉球漆器は、復帰直後の1975年には13事業所、従業員数317人だったのが、2011年には5事業所、43人、生産額も1990年で6億6700万円だったのが、2011年には1億140万円と激減している。琉球王朝時代からの世界に誇る伝統工芸品を守り育成していくことは重要な課題である。

 琉球漆器を学校給食用食器として導入をと市議時代から取り組み、県議会でも何度も提案してきていた。
市議時代に、与儀と開南小学校に試験導入されたが、食洗機にも耐えられる琉球漆器の開発が待たれていた。
このほど、県の伝統工芸技術支援センターによって、食洗機や熱風消毒機にも耐えられる給食用食器が開発され、大名小学校で導入された。その食器を使った給食会に参加させてもらった。

 周囲が漆黒で内側が紅色の食器は、木地も県産材を使用している。リュウキュウマツ、センダン、ソウシジュ、クスノキの4樹種だが、同センターでは他にもホルト、ハンノキ、イタジイなども制作している。


 県内の学校やホテル、旅館などで使用されるだけでも、県林業と琉球漆器産業の育成、雇用の増大、沖縄の伝統教育と期待は膨らむばかりである。

 給食会では、子どもたちの「上等なお椀でたべていつもよりおいしい」とうれしいそうだ。食べ残しも少ないという。「このお椀は、毎年いくつ作っているのですか」との質問があったが、早く、「一年で、○千個作っていますよ」と言えるようにしたいものである。



大名小学校での給食会


麦ごはん、イナムドゥチ、チンゲンサイ炒め、ウムクジ天ぷら。食器は琉球漆器



4樹種の、飯椀、汁椀、大皿、小皿

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