2013年1月18日金曜日

「沖縄を返せ」の高校生の書

 基地押しつけのために小野寺防衛大臣が沖縄県庁に来た1月16日、くしくも県庁ロビーでは、「復帰40周年・沖縄県高等学校総合文化祭」の展示が行われていた。玄関を入ると、2階から吊り下げられている縦3メートル、横5メートルの大きな書道の作品が目に飛び込んできた。そこには、「沖縄を返せ」との大きな横文字の題字と、縦に歌詞が書かれていた。

 沖縄が日本に復帰した1972年5月15日から40年がたつ。もちろん、この作品を書いた高校生たちは生まれていない。戦後27年間の米軍の占領支配、植民地状態だったことも、県民の祖国復帰をめざした島ぐるみのたたかいも体験していない。いまや、戦後生まれが私を含め県人口の80%を超えている。

 県教育委員会に聞いたところ、復帰40周年記念ということで、復帰について勉強を重ねてきた高校生たちが選んだ題材だという。いまだに変わらない沖縄の現実。全国の基地の74%が集中し、オスプレイの強行配備、辺野古新基地建設などますます強化される沖縄の米軍基地。高校生たちは現実をどう見つめこの作品を書いたのだろうか。

 「固き土を破りて 民族の怒りに燃ゆる島沖縄よ 我らと我らの祖先が 血と汗をもて 守り育てた沖縄よ 我らは叫ぶ沖縄よ 我らのものだ沖縄は 沖縄を返せ 沖縄を返せ」
 若い世代もちゃんと見ているのだ。新鮮な気持ちと勇気をもらった気がしてカメラを向けた。いつのまにかその歌を口ずさんでいた.


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