2013年1月31日木曜日

がんばれ中小企業、「下町ロケット」という本は面白い

 「下町ロケット」という池井戸潤の本はお薦めです。

 次の展開がどうなるのか、小気味良いテンポで進み、一気に読ませる本です。

 下町の中堅企業が、銀行や大企業などのいろんないじめ、攻撃にあいながらも生き抜いて行く姿を描いています。

 銀行、大企業などがこんな手を使って中小企業をつぶし、あるいは傘下に収めていくのかなどの裏の現実の一部を知る上でも参考になります。

 著者は、元銀行員で、これまでも銀行の内幕などを題材にしたジャンルの小説を書いています。

 下請けいじめ、派遣ぎり、リストラなど、今の日本社会で大企業の横暴がまかりとおている中で、実際に、小説の中に出てくるような中小企業が抗うことができるかどうか、この会社が実在の会社をモデルにしたものなのかどうかはわかりませんが、中小企業にがんばってほしいとの願いがいっぱい詰まっていて読む者の心をつかみます。

 この本の主人公の下町の社長と社員たちの町工場の誇りをかけたたたかいに、本の中の場面に入り込拍手・喝采を送りたいという気持ちにかられます。




 
 

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