2009年12月5日土曜日

確信広げた基地シンポ

革新懇主催の基地シンポは、600名余の参加で会場が埋まりました。

パネリストの伊波洋一宜野湾市長は、普天間基地の危険な状況をパワーポイントを使って説明。普天間基地が世界一危険な基地である実態を告発。また、アメリカは、普天間基地をすべてグアムに移す計画を作成しているのに、日本政府はそのことを国会や国民に説明もせず、辺野古に新基地を建設しようとしていると、国民・県民騙しの手法を厳しく批判しました。

仲山忠克弁護士は、基地移設論について解明。
移設論は、沖縄県民の基地被害の実態を全国民に告発してきたという積極的な側面もあったが、基地の存在を認めるもので、場所を移すということであり解決にはならないこと、また、被害の実態を共有して国民全体で基地をなくしていこうという連帯を分断することにもつながるものであると指摘。そして、移設先が見つからないから辺野古しかないとか、現状の固定かだとしての基地の押し付けに根拠を与えるものになってしまう。現に、今そういった事態になりつつあると告発し、普天間基地の無条件の撤去を求めていくことが、解決への道だと力説しました。

志位和夫日本共産党委員長は、普天間基地問題はどうすれば解決することができるかと発言。
鳩山首相が、普天間をなくせればいいが、安保もあり、抑止力としても必要と発言していることを紹介し、抑止力という呪縛にとらわれている限り解決への糸口は見いだせないと喝破。
そして、海兵隊は、日本を守る軍隊ではなく、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争などの殴りこみの侵略の舞台であり、安保条約上も日本にいらな部隊であること、抑止力ではなく侵略力であることを明確にすることが大事だと強調。そういう部隊の普天間基地は移設ではなく、即時閉鎖し撤去を求める事の重要性を指摘しました。
そして、91年のフィリピンが国民の政権交代で基地の撤去を求め、政権について大統領にアメリカが圧力をかけていく様子、そして政権が動揺していく様子などをはなし、今の民主党政権と全く同じような状態だったことを話し、しかし、国民の願いと運動が政権、国会を動かして、ついに基地撤去を勝ち取った様子を報告しました。

発言では、嘉手納の基地渉外課から、嘉手納基地の異常な爆音の実態が報告され、北谷町長の嘉手納統合案は絶対に許されないとの決意が述べられ、辺野古で座り込みの代表のながい運動について報告がされました。

会場からの質問に、パネラーが明快にこたえ、普天間基地は無条件の即時閉鎖・撤去こそ一番の解決の道筋であることが全体の大きな確信になりました。

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