2009年1月2日金曜日

「米軍再編」のねらいがよくわかる本

県議になってはじめての正月です。

昨日は街頭からの新年の挨拶に追われましたが、今日からは新しい年のたたかいへの準備に入らなければなりません。

今の雇用危機の問題、地球温暖化の問題、基地問題などなど今年の課題は山積しています。

そのための勉強も欠かせません。

大晦日に、沖縄タイムスの「『アメとムチ』の構図~普天間移設の内幕」について紹介しましたが、今日は、さらにその「米軍再編」のねらいと、自衛隊増強のねらいを明らかにした、「『日米同盟』と戦争のにおい・・・米軍再編のほんとうのねらい」という本を紹介したいと思います。

書いた人は、新原昭治さんで、私も何度か直接、講演などを聴いたことがありますが、日本平和委員会の理事をなさっている方で、「学習の友社」から、2007年8月に出版された183ページの本です。

日米安保条約の成り立ちから、米軍の世界戦略の変遷、ブッシュ政権の誕生前からの米軍再編のねらいと動き、さらに、イラク戦争と一体となって進められてきた米軍再編、また、、その再編が日本の自衛隊をはじめ同盟国軍をアメリカの指揮下で戦闘に参加させようとしているねらい、そして、それが沖縄は日本の各地で具体的にとのような形で基地強化が進められているか、等々と明らかにしています。

たとえば、米軍再編のねらいについて

「第一は、ブッシュ政権の覇権主義戦略にそって、イラク戦争のように、先制攻撃の戦争をいつでも全世界で実行できるようにするため、アメリカ軍の戦力全体を見直し、海外配備と世界の米軍基地体制を効率化し、機能的に強化すること―」

「第二は、これと一体のものとして、同盟国の軍隊をアメリカ軍との共同作戦体制を強化し、軍事同盟を拡大して、アメリカがおこなう戦争のため、アメリカ軍の事実上の指揮下で多国籍軍の戦力をきずきあげること―」

と書いています。

いま、沖縄をはじめとして強行されようとしている新基地建設などのほんとうのねらいが、世界的なアメリカの戦略のなかで理解できるものになっています。

最後に氏は、「『日英同盟』に未来はない」と書いています。

そして、その平和への担い手が、米軍基地にの強化に反対する沖縄や全国の国民のたたいかいを紹介しています。

ブッシュ政権にたいしてアメリカ国民はノーを突きつけました。

新しい大統領がやがて就任しますが、沖縄から日本から基地を撤去せよの声をいま上げていくことが特に重要になっています。

米軍再編のねらいを多くの県民、国民に知らせ、平和のたたかいを広げていく絶好の書だと思います。

多くの人に広げたいものです。

沖縄から米軍基地をなくしていくたたかいの展望をつかんで、今後の議会内外での活動を行っていく上で、今年の読書はじめにいい書に巡り会えたと思っています。

みなさんもぜひ読んでみてください。

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