2013年2月16日土曜日

桜の異変

 雪も降らずに四季の移り変わりが本土と比べてもなかなか実感できない沖縄でも、ヒカンサクラが芽吹きピンク色に染まった梢にメジロがやってくると春らしい気持にさせてくれる。
 
 ところが今年は、桜が開花せずにすぐに葉桜になってしまったり、花をつけてもわずかだったりという現象が沖縄の各地で起こっているようだ。なんでも昨年の台風の影響で樹が痛みつけられつぼみが開かなくなったのではないかということらしい。
 
 沖縄は島国だから、猛烈な台風は潮風となって島中に海水を降り注ぐことになる。海水は当然塩分を含んでいるので、直後に雨が降らなければ深刻な塩害をもたらすことになる。農作物や家屋等、電線などへ深刻な被害を与え、特に農産物への被害は甚大で、去年も20億円を超え、一昨年は約70億円の被害だったと記憶している。沖縄県での農林水産業の大きな課題の一つは台風の被害をいかに少なくするかでもある。

  今朝、気がついたが我が家の隣家の建物のすぐそばの桜が満開となっていて、そこから離れた場所にある桜は葉桜になっている。満開の桜の樹は台風の時に建物の陰になって風と塩害の被害が少なかったのかもしれないと勝手に解釈しつつ、年が明けての桜にもこのような影響が出るのだから、昨年の台風の被害がいかに大きかったのかを改めて思い起こさせられる。同時に、自然の猛威を侮らず、その対策を怠らないこと、自然を大事することを考えながらカメラを向けた。



満開の桜



葉桜

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