2009年2月4日水曜日

ある仙人の死

私をいつも励ましてくれていたSさんが急死した。

��4歳だった。

以前に脳梗塞で倒れられて半身に麻痺が残っていたが、障害者用の電気スクーターで買い物にも出かけていた。

選挙でも不自由な体を押して応援に駆けつけてきてくれた。

いまの戦争を憎み、自民党政治を喝破し、日本共産党の躍進を願っていた。

そして私を励ましてくれた。

白いひげを長く伸ばし、世の中の不条理を説き、豪放磊落に笑う姿から、私たちの間ではいつしか「S仙人」と呼ぶようになっていた。

そのS仙人が、私は出張に急逝したとのことを帰って聞かされた。

出張の前には、電気スクーターにのったS仙人と出会い、会話も交わしたばかりだったのにと信じられない思いである。

昨日、初七日だったので焼香に伺ったが、気分が悪いといって床について、翌日の朝には冷たくなっていたという。

奥さんの「いい死に方ですよ」との言葉が唯一の救いの声に聞こえた。

まさに仙人のような旅立ちのようである。

S仙人の励ましの声を忘れずにがんばりますと遺影に誓ってきた。

合掌。

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