2011年6月2日木曜日

被災者宅の、れき撤去、泥だし、家屋の修理/現地からの報告

昨日は、終日、被災宅のがれき撤去、泥だし、家屋の修理の支援活動に参加しました。

朝6時に仙台市を出発、石巻市の日本共産党災害救援センターへ。

全国からの支援食料などを、小袋に仕分けする作業を手伝う。

8時半、全国からのボランティアが「食糧・物資のお届け隊」と「がれき撤去・泥出し隊」にそれぞれ配置され出発。

県議団は、がれき撤去と泥出し作業につくことになり、全労連や民主団体で構成する「災害対策連絡会議」(略称・災対連)のボランティアと合流。

被災地から、泥出し、引っ越しなど様々な依頼が寄せられているという。

私たちが向かったのは、市内の建売住宅街。

一面が無残な姿。

依頼のあったのは車いす生活のKさんの住宅。

9時、現場着。

2階建てだが、一階の天井まで水が襲来したという。

かろうじて2階に避難して一命をとりとめたという。

周辺の平屋建物の方々は犠牲になり、この路地だけでも6人が亡くなったという。

目の前に、2人が亡くなった平屋の住宅が・・・。

Kさん宅の車庫、庭、玄関はいたるところから流れ着いた、大型タイヤ、冷蔵庫などがれきと泥の山。

修繕すれば、住めるとのことで、帰宅を決意したという。

それにしても、どこから手をつけていいのか全く分からないような惨状。

Kさんや、応援に来た兄弟も呆然としている。

これで立ち直れるのかとの一抹の不安に駆られる。

支援隊は、20人ほどだが、がれき撤去と、一階の水浸しになった壁はがし、床はがし、床下の泥出しの2班に分かれて作業開始。

延々とがれき撤去。

私は、嘉陽団長と他の10人ほどと壁はがし作業に。

バールを持ってなれない作業で、骨組みは傷をつけてはいけないので神経も使う。

高い場所も、腰掛けや机に上っての作業でけがをしないように気をつけないといけない。

壁は石工ボードが主で埃が目に入らないようにゴーグルをつけての作業だ。

断熱材も使用されているので、吸い込まないように細心の注意が必要。

3時ごろまでかかって、壁はがしはめどがついた。

床はがしも台所からかかった。

床下は、5センチほどの泥がたまっている。

ヘドロ、重油などが混じっているといい、匂いも鼻をつく。

住宅再建には、この泥の撤去が必要である。

泥は、スコップで書き出していたが、粘土のようになっていたので、手でそのまますくった方が効率的だった。

4時にその日の作業は終了。

翌日また、他の支援の人々で作業に来るという。

周りには、このような仕事がいっぱいある。

政府はいったい何をしていいるのかと怒りがこみ上げてくる。

今日、作業従事している、Kさんの親戚か友人なのか定かではないが、その方も失業しているという。

このような地元の人々を、政府として、がれき撤去、泥出し作業などで雇用すべきである。

そうしてこそ、再建への意欲も、希望も出てくるというものである。

玄関先、車庫、庭のがれきはきれいに撤去され、壁はがしも終了。

呆然としていたKさんたちにも少しばかり笑顔が見えた。

これからの再建、復興に、ほのかな希望の光が見えたのであればうれしいなと思いつつ現場を後にした。

日本共産党の災害支援センターも、この高さまで津波が押し寄せた。


出発前のボランティアの振り分けと打ち合わせ


がれき撤去作業


壁はがし作業に従事。修復するので、骨組みは傷をつけないように注意。右が渡久地修


高いところはけがをしないように慎重に。


石工ボードが主だが、水にぬれて痛んでいる。


床をはがして床下のヘドロを撤去。真ん中が渡久地修


休憩中




4 件のコメント:

  1. 雨上がりのあまがえる2011年6月2日 8:50

    Twitterでもツイートしましたが、日本共産党の皆さんには復旧支援、本当にお疲れ様です。
    国政が政局で機能停止状態に、本当に情けない限りです。
    現地の人々に権限を与え、被災された皆さんを復旧支援作業で雇用すべきと私も同感です。
    どうか短い間ですが、被災された皆さんに寄り添うべく作業頑張って下さい。
    皆様のご無事、そして被災された皆さんの生活が一日も早く安定することを願ってます。

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  2. 渡久地さん、猛烈な台風に襲われた直後から、東北被災地への支援活動、お疲れさまです。
    写真で拝見するだけでも、大変さは伝わりますが、現地では言葉にならないことがもっとあるのでしょう。
    渡久地さんたちがこうして奮闘しておられた時に、国会では原発と震災を政争の具にしていたわけで、本当に結果から見ても、無駄な時間を費やしていると腹が立ちました。
    沖縄県議団のみなさんがそろっての救援活動とは、驚きですが、あと1日、どうぞおけがのないよう、お気をつけください。そして、被災現地の方たちに少しでも希望の灯をともしていかれますように・・・・。
    みなさまにもよろしくお伝え下さい。

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  3. コメントありがとうございます。
    被災地の惨状は想像を絶するものです。
    いまだに支援の手が届いていないところもいっぱいあるようです。
    日本共産党の災害支援センターや災対連などが被災者に密着してがんばっています。
    全国からの支援をさらに強めましょう。

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  4. ご苦労様です。慣れない仕事で大変だったでしょう。被災者には大きな支えになったと思います。

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