2011年1月7日金曜日

やんばるの森の皆伐を中止せよ/沖縄県に申し入れ

昨日、やんばるの森で山を木一本残さずに丸ごと切り倒す皆伐方式の伐採がやられているとの訴えがあり調査してきました。

貴重なやんばるの山が無残な姿に変わっていました。

生物多様性の維持・存続が重要な課題になっている時期に、沖縄の貴重な固有種の宝庫であるやんばる森でこのようなことが行われています。

これまでも県議会での議論が沸騰し、林道建設も休止になっている経緯をも無視したやり方です。

今日は、その結果をもとに部長に申し入れを行いました。

部長は、自然環境との調和の問題など皆伐方式の在り方をふくめ見直すことを約束し、現場もさっそく調査すると回答しました。

以下が申し入れないようです。

 昨年、生物多様性条約にもとづくCOP10会議が日本で行われた。生物多様性条約の一番の目的は、「地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること」にある。
 沖縄のやんばるの森は、世界的にも貴重な固有種が200余種も生息していると言われる生物多様性の宝庫である。
ところが、この生物多様性の宝庫であるやんばるの森が、県や村などが進める林道建設、皆伐方式による伐採によって危機的な状況に瀕している。
数年来、県などの進める林道建設工事が、生物多様性の森を破壊し、そこに住む動植物に多大な被害をもたらしているとの、多くの県民や専門家、関係者などの指摘・訴えや、また、林道建設にあたっての県の杜撰な対費用効果の算出などの発覚によって、2路線の工事が中止に追い込まれている。
今、多くの県民の願いは、やんばるの森を保全し世界自然遺産への登録などによって子々孫々に世界的にも貴重な生物多様性の環境を残してほしいということである。
しかしながら、今年に入って国頭村の宜名真林道沿いの国頭村有林に置いて、またもや県民の大きな批判の的になっている皆伐方式による伐採がおこなわれ、森は無残にもはげ山に変わり果てようとしている。
その皆伐は国、県の補助を受けて造林することが大きな目的となっており、村有林だからといって県の責任を回避することはとうてい出来ないものであり、県の責任は極めて大きいと指摘せざるを得ない。
それどころか、ここ数年来の林道建設の是非による県民世論の自然保護に対する意識の高まりと、工事休止に至った経緯を全く無視したもので到底容認できるものではない。
沖縄のやんばるの森は、県民共通の財産であり、子々孫々に残していく責任が沖縄県にはある。
今、沖縄県が行うべきは、このようなやんばるの森を破壊するような林道建設や皆伐などではなく、世界自然遺産登録をめざし、貴重なやんばるの森を保全することにある。そして、その保全活動の中で、地元の雇用を広げてい行くことを探究することである。
よって日本共産党県議団は、やんばるの森で現在進められている皆伐をただちに中止するとともに、沖縄北部森林計画の抜本的な見直しを求め、やんばるの森の世界自然遺産登録にむけて取り組むよう緊急に申し入れるものである。

以上




まるはげになった山



皆伐調査



部長交渉

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