2008年の4月から9月まで沖縄タイムスで連載された「『アメとムチ』の構図~普天間移設の内幕」は多くの人に読んでもらいたいものだ。
毎日読むことができずにとばし読みだったっが、今度、切り抜きで読み通してみた。
内幕という題だけあって、なまなましい場面が登場してくる。かなりの取材力であろう。
政界や巷では、実態はもっとドロドロした利権や覇権、そして、政権党の派閥による沖縄利権の奪い合いなどがささやかれている。
これらの絡みあいについての「ささやき」がかなり真実みを持っているのではと紙面からも容易に想像できる。
「国を守る」「県民の負担軽減」という名のもとでの利権、覇権。
それはこの記事に登場する守屋事務次官がその後逮捕されたことに端的に表れている。
ほんとうに怒りにくることばかりである。
県民の知らないところで、権力が襲いかかる構図が見て取れる。
さて、昨日、ある本を探しに本屋へ行った。
するとこの連載が本になっていた。
記者は、連載の最後に
「在日米軍再編の主眼は米軍の世界戦略に自衛隊を取り込む態勢づくりだ」と本質をずばりと突いている。
そして、「在日米軍の削減は自衛隊増強とセットという安全保障政策の現実が沖縄ではより鮮明に浮かびつつある。しかし、政府はその再編の本質を正面から世論に問うことなく、振興策という「アメ」をまぶしてごまかし、目先の「理解」を得るのに奔走しているのが実情だ」と喝破している。
辺野古への新基地建設をやめさせ、在日米軍再編をやめさせ、米軍基地そのものを撤去させるためにも、多くの人に読んでもらいたいものである。
そして、2009年を基地のない沖縄への転機の年にするためにがんばろうと決意をお互い固めあいたいものである。
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