2008年12月27日土曜日

経世済民、興味深い記事を紹介します。

アメリカ発の金融危機が世界同時不況の様相を呈しています。

この危機をいかに乗り切るかが世界的な大きな課題になっています。

世界でも日本でも様々な対策がとられていますが、昨日、12月26日付けの日刊しんぶん赤旗に掲載された、経済学者の友寄英隆氏の経済時評を興味深く読みました。

氏は、「新しい発送の政策転換が必要」と述べ、市場まかせ、個別企業まかせでは、いまの無政府的な市場収縮競争の悪循環を断ち切ることはできず、国家や自治体が産業再生、地域再生の長期的、計画的な政策の提起が必要と強調しています。

そして、1930年代の「ニューディール」よりさらに革新的な『21世紀型ニューディールともいうべき政策体型が必要」と提起しています。

その新たな発想の一つとして、アメリカのオバマ次期大統領の提唱する「グリーン・ニューディール」を紹介しています。

これは、大規模な環境・エネルギー投資、たとえば自然エネルギー・次世代エネルギー・次世代バイオ燃料・省エネ・エコカー・エコハウスなどの事業に10年間で15兆円を投資し、500万人のグリーンジョブを創出する戦略構想だとのことです。

さらに、アメリカの軍産複合体の産業構造の抜本的な改革も必要と指摘し、「世界で費やされている途方もない額の軍事費が日々の生活を資する方向に転換されれば、経済は元気づけられる」との農業をやっている80歳の方の新聞投書を紹介しています。

数万規模の派遣・契約切りで寮を追い出され、行き場を失った人々がいる一方で、株主配当を増やすというし、米軍への思いやり予算などは湯水のように注ぎ込む。

この逆立ちは一体なんなのだろう。

経済とは「経世済民」、文字通り、「世を経め(おさめ)、民を済う(すくう)」ことだという。

これからの経済のあり方を考えるうえで大いに参考になる記事だと思います。

多くの方が読んでほしいものです。

この機会に、日本共産党の日刊しんぶん赤旗をご購読いただければと思います。

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