2014年6月19日木曜日

沖縄民報コラム「うまんちゅ」6月21日

 6月21日付の沖縄民報のコラム「うまんちゅ」に私の記事が掲載されてますので紹介します。

 先日のやんばる調査でマングース探索犬と出会った。愛らしいが獲物を見つけ追い込んでいく。マングースはハブを退治するといって明治の頃に外国から持ち込まれたが、ハブには目もくれずに小動物を捕食し、今ではキノボリトカゲや「やんばるくいな」などの絶滅の危機の原因にもなっている。特定外来生物に指定され、「やんばるくいな」を保護するために環境省や県はその根絶に乗り出している。捕獲器に対しても最近では警戒心の強い個体が増えているとのことで探索犬の投入になったという。▼特定外来生物という言葉を聞いて連想するのが米海兵隊である。殴りこみ部隊と異名を持つ獰猛な軍隊で、北部訓練場で人殺しの訓練を行いベトナムやアフガニスタン、イラクなどに派遣された。県内での米兵犯罪の約8割は海兵隊員である。▼沖縄の米軍基地は69年前の沖縄戦の最中に住民を収容所に囲い込んで勝手に基地を建設し、戦後は銃剣とブルドーザーで住民を追い出して基地を建設し今に至っている。去年、41の市町村長、県議会などが普天間基地の閉鎖撤去、県内移設断念などを建白書にまとめてオール沖縄で政府に求めたが、安倍内閣は辺野古新基地建設強行の構えである。自民党国会議員や知事が政府に屈服しても建白書の県民の願いは揺らいでいない▼やんばるの世界遺産登録にはマングース駆除も、北部訓練場撤去も辺野古新基地建設の中止も欠かせない。豊かな自然と平和があって沖縄である。

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