2013年8月24日土曜日

キャラメルの笑い話

 ブラジルのサンパウロからカンポグランデで向かう機内で出されたキャラメルは有名だけあって美味しい。さすがと感心して噛んでいたら、突然、歯にグキとあたった。異物の混入だと吐き出し、見つめると金属片のようだ。興ざめした気分になりながら同行者に注意するように告げた。

 見ているうちに、もしかしたらと嫌な予感がしてきて冷や汗が出てきた。一年ほど前のことが脳裏をかすめた。老人会のラジオ体操後のコーヒタイム時に、キャラメルを噛んでいる時に異物があたったのだった。どこのメーカーかとか大騒ぎになり、持ってきた方は恐縮してクレームを出す話になった。が、よく見ると、自分の奥歯がキャラメルの粘着力で吸い取られて折れていたのだった。笑い話になった。
 
 もしかしたらと歯の中を舌でなぞって確認し、指で確認すると、案の定、虫歯を削った部分をかぶせてあった金属片がキャラメルにくっついてとれてしまったのだ。客室乗務員にクレームを付けなくてよかったと胸をなでおろした。同行者も一緒に大笑いになった。キャラメルというのは恐ろしいものだ。

 とれた銀の被せ物は、大事に持ち帰り、昨日、歯医者に行った。幸い、歯も金属片のかけていなくて、そのまま接着剤でくっつけることができた。歯科技工士も医者も、他の歯の治療もとさかんに進めたが、今回はこの治療だけにした。いずれにしてもキャラメルは噛まずにゆっくりと舐めて味わったほうがいいのではないだろうか。


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