2010年8月11日水曜日

「思いやり予算」から「しりぬぐい予算」へ変質か?

今朝の新聞は、アメリカのゲーツ国防長官が国防費削減で大幅再編と報じている。

それによると、「ゲーツ国防長官が9日、大胆な国防総省の組織改革方針を打ち出したのは、巨額の財政赤字を抱えるオバマ政権が国防予算削減に向けて本腰を入れざるをえないからだ。本格化する在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)交渉にも影響を落とし、日本に負担増を求める姿勢に拍車がかかりそうだ」としている。

海外基地の閉鎖やF22の調達中止など、今後5年間で1千億ドル(約8兆6千憶円)の予算削減目標を掲げているとしている。

私は、去年の9月議会で、アメリカでの軍事費削減の大きな流れになっていることをアメリカの経済学者等の発言などを通して指摘し、県知事に沖縄の基地も縮小・撤去への取り組むべきだと指摘し、アメリカなどではこのような流れになっているが、日本では逆に基地強化の方向に行っているのは、日本に駐留する米軍基地の70%~80%を日本政府が負担しているからだと指摘してきた。

そして、思いやり予算などきっぱりと廃止ずべきで、沖縄の知事としてもそれを政府に求めるように追及した。

1年たって、アメリカでこういう動きが本格しているが、今朝の新聞が報道するように、アメリカはその分を日本政府に肩代わりさせようと思いやり予算などの増額を求めているという。

これでは、「思いやり予算」からアメリカの「しりぬぐい予算」への変質である。

日本政府がきっぱりと拒否しないから、アメリカは図に乗って増額を要求するのである。

沖縄の海兵隊も抑止力でも日本を守る部隊でもないことはもはや明らかである。

思いやり予算の増額などもってのほかどころか、「思いやり予算」は全額削って、お年寄りの福祉や、子供たちの教育費に回すべきである。

「しりぬぐい予算」はご免だ、「思いやり予算」は全額削減せよ。

この声を全国各地から上げていきましょう。


去年の9月議会での質問の動画はこちらをクリック

議事録はこちらをクリック

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