2013年10月25日金曜日

オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史2

「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史2」を読んだ。

自由の国アメリカ、民主主義の国アメリカと言いながら、世界を自分たちのものとして振る狂気の姿が描かれている。

チリでアジェンダ大統領が選挙で誕生したが、アメリカの大統領は「ラテンアメリカで勝手な真似はさせない」とCIAに命じて政権打倒に介入し軍事独裁政権を打ち立てるなど、ベトナム、グアテマラ、チリ、ブラジル、インドネシアと世界中にアメリカが介入していく様が赤裸々に暴き出されている。

その狙いが石油であり、鉱物資源であり、多国籍企業の利益のためであることも明らかになっている。

アメリカ大統領や日本でも名のしれた国務長官などが、植民地から脱却し、民族解放のたたかい、自主独立へのたたかいを極度に恐れ、それを徹底的に叩き潰そうと、CIAを総動員した謀略、クーデター、軍事介入、侵略戦争に突き進んでいくアメリカの本性が恐ろしくなる。

狂人と言われた大統領、何百万人が空爆で死のうが関係ないと言い放つ国務長官らの姿にぞっとする。

狂人アメリカ、侵略者・アメリカ・・・。この黒い魔の手がいまでも世界でも日本でもうごめいていると思うと背筋が寒くなる。

基地の島・沖縄でも魔の勢力がうごめいていることだろう。

ただ、アメリカの中にも、それに立ち向かって、侵略や戦争をくい止めようとめよう動いた人々や国民がいた事は救いである。

この本もそういう立場で書かれたのだろう。

まだ3巻目が残されているが、重たい内容だが、多くの人がぜひ知ってもらいたいものである。




0 件のコメント:

コメントを投稿