2012年10月10日水曜日

8年前のエッセイ

机の引き出しを整理したら、市議時代のフロッピーディスクがたくさん出てきた。
ほとんど用済みだと思いながらも年のために、今のパソコンで再生してみた。
フロッピーが開かないものもあるし、懐かしい写真データーなども出てきた。
その中で、「桜とメジロ」と題する8年前のエッセイと写真出てきた。
懐かしいので以下再掲載します。







桜とメジロ(2004/2/15)

 メジロのさえずりに誘われて外に出てみると、久しぶりにみる真っ青な空が広がり、陽光が心地よい。

 このところだらだら雨がずっと続き、気持ちもめいるほどだった。そういえば、2・3日前の天気予報で、二月前半の沖縄の日差しはわずか3時間とアナウンサーが言っていたほどだ。

 隣家の庭の桜が満開だ。少々、時期を過ぎているのか若葉も顔を覗かせている。

 沖縄で、春を感じるときである。
 
 桜の花が落ち、若葉が芽吹く頃を過ぎると、あっという間に暑い夏がやってくる。

 メジロが数羽やってきて桜の花をついばんでいる。

 しばらく見とれているうちに、カメラにもでもおさめようかと家に戻りデジカメをとってくる。

 いいシャッターチャンスとばかりに、カメラマンを気取ってシャッターを押すが、なかなかシャッターがおりない。何度繰り返してもだめ。原因は、電池切れだった。

 あきらめようかどうしようか、春の陽光の中で思案しながら、結局、コンビニまでバイクで電池を買いに行く。

 これで、安心とばかりに、桜の木を見上げると、間抜けな人間に付き合いきれないというのか、メジロはとっくに姿を消していた。

 春眠 暁を覚えず

 処処 啼鳥を聞く

 夜来 風雨の声

 花落つること 知る 多少ぞ

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