2022年5月16日月曜日

復帰50年。基地のない平和な沖縄に向かって

 

歴史に学んでこそ未来を切り拓くことができる▶復帰50年記念式典で、若者代表の2人は、「沖縄で繰り広げられた地上戦で多くの尊い命が失われた中、先輩方は必至で生き抜いた。今、私たちがあるのは先輩方がつないでくれた命であることを決して忘れてはいけない。戦後も米軍統治下で自治権等が制限される中、先輩方が中心となり平和と権利を取り戻す活動をしてくれたおかげで現在がある」「沖縄の未来へつないでいく」と述べた▶岸田首相は、沖縄の復帰を「日米両国の友好と信頼によって可能となった」と述べたが、サンフランシスコ条約で沖縄を日本から切り離したのは日本政府ではなかったのか。復帰実現の大きな力は県民の不屈のたたかいと本土の連帯したたたかいではなかったのか。歴史を歪めてはならない。また、「これからも、日米同盟の抑止力を維持しながら」と米軍基地の押し付けを表明した最高裁判所長官は、「日本国憲法の下で」と述べたが、辺野古裁判や爆音訴訟をみても、憲法の上に地位協定があり、司法の上に安保条約があるのが実態ではないか▶米国大使は、ロシアのウクライナ戦争を引き合いに、「自由は無償ではない」と述べ、米軍基地の受け入れを当然視した▶玉城デニー知事は、沖縄戦と米軍占領下の苦難の歴史、米軍基地集中による事件・事故、爆音、環境破壊などにふれ「建議書」の実現を求めた▶基地のない平和な沖縄に向かって新たな歴史を切り拓くときである。

 

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