2016年8月13日土曜日

オスプレイの訓練でコウモリが消えた

オスプレイが沖縄に配備され訓練が行われてから、訓練場周辺からコウモリが消えた。この情報が寄せられ、さっそく調査を行いました。

宜野湾市喜友名では、屋敷に樹齢100年を超すような戦禍を免れたフクギの木が50本ほどあり、戦後からずっと棲みついていたコウモリが、オスプレイの配備後いなくなったと屋敷の持ち主の女性が証言。

宜野座村城原区では、区長さんが、オスプレイの訓練が激しくなってからコウモリが飛来しなくなった。自宅のバンシルー(グバヮの木)の実を食べにたくさん来たが、今は全く来なくなった。老人会のみなさんも、そういえばコウモリを全く見なかったといっていると証言。

東村高江では、パイン農家の男性は、畑の行きかえりのこの道はいつもコウモリいっぱいぶら下がり、飛んでいた。カーバンガー(イヌビワの一種)の木の実を好んで食べに来た。この排水路のヒューム管(直径60cmほど)には小さなコウモリが巣を造り、たくさん飛び出していたが、今はいない。

東村高江の造園業者は、自分の家の周りはコウモリでいっぱいだった。あのアコウの木の実と桑の実を食べに、たくさん飛来した。夜はケンカするほどうるさかったが、今年の訓練が激しくなってから消えてしまった。ミカンも栽培していいるが、これまではほとんどをコウモリに食べられていた。

東村の男性は、自宅に行く途中の山道は、朝夕、昼夜と言わず、コウモリが木にぶら下がり飛んでいた。今は完全に消えている。ここはオスプレイの飛行ルートの真下だ。

このような証言が寄せられらました。

ハワイでは、オスプレイの訓練によって、コウモリを含む鳥獣に影響があるとして、2つの飛行場での訓練が中止になっていますが、沖縄では、このオスプレイの環境影響評価調査さえ行っていません。いかに、日本政府が、沖縄県民の命と、沖縄の自然、生態系を軽視し、アメリカのご機嫌伺いに終始しているかがわかるのではないでしょうか。

昨日は、この調査結果をもとに、県の環境部長に、県としての調査を求めました。

環境部長は、事実であれば重大問題だ。ヒヤリングをはじめ文献調査など専門家も含めて行うよう検討すると約束しました。

オスプレイによって、生態系の攪乱が起こっています。急がなければ、手遅れになってしまいます。

オスプレイの配備撤回、訓練中止、辺野古と高江の基地の建設中止に頑張りましょう。


宜野座村城原区での調査


東村高江での調査


東村高江での調査


沖縄県への申し入れ

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