2022年5月19日木曜日

復帰50年を記念して、議会100年時のクース甕を開封

 沖縄県議会が1909年6月28日に設置されて100年目の2009年6月16日、沖縄県議会は「議会100年に関する決議」を採択し、開会の後に、「議会100年に関する決議」を採択した。

本会議終了後には、元議員の先輩と現職の議員が記念撮影、記念植樹、5斗甕に現議員全員で泡盛を注ぐ100年古酒のセレモニーも行われた。
あれから13年たった今年は復帰50年目の節目の年として、一昨日、「クース甕」の開封式と新たな仕次ぎ(しつぎ)のセレモニーを各会派の代表の出席のもと行った。戦争のない平和な沖縄へ頑張る決意である。
(当時の模様はこちらをクリック。http://toguchiosamu.blogspot.com/2009/06/100.html )
2009年の議会100年決議は以下に掲載。

議会100年に関する決議
議会は、民主政治の根幹であり、地方自治の要である。
明治42年6月28日、第1回沖縄県会が開かれ、本年はそれから100年に当たる。その間、我が沖縄県民は、幾多の苦難を乗り越えて今日の沖縄県を築いてきた。
本県は、太平洋戦争で激しい地上戦の場となり、自然や貴重な文化遺産が破壊されたばかりでなく、20万人余の尊い命が犠牲となった。終戦後も、27年の長きにわたり米国の施政権下に置かれ、今なお米軍基地に起因する様々な問題が派生している。
本県議会は、議会100年を迎えるに当たり、再び戦争の惨禍が繰り返されることのないよう恒久平和実現への念いを発信していくことをここに決意するとともに、先人の英知と努力で築いてきた歴史を踏まえ、県民の負託にこたえるべく、なお一層の献身を誓うものである。
上記のとおり決議する。
平成21年6月16日/沖縄県議会


2022年5月17日
2022年5月17日、各派代表による仕次ぎ
2022年5月17日、各派代表による仕次ぎ
議会100年決議とクース甕
2009年6月16日の仕次ぎ式










2022年5月16日月曜日

復帰50年。基地のない平和な沖縄に向かって

 

歴史に学んでこそ未来を切り拓くことができる▶復帰50年記念式典で、若者代表の2人は、「沖縄で繰り広げられた地上戦で多くの尊い命が失われた中、先輩方は必至で生き抜いた。今、私たちがあるのは先輩方がつないでくれた命であることを決して忘れてはいけない。戦後も米軍統治下で自治権等が制限される中、先輩方が中心となり平和と権利を取り戻す活動をしてくれたおかげで現在がある」「沖縄の未来へつないでいく」と述べた▶岸田首相は、沖縄の復帰を「日米両国の友好と信頼によって可能となった」と述べたが、サンフランシスコ条約で沖縄を日本から切り離したのは日本政府ではなかったのか。復帰実現の大きな力は県民の不屈のたたかいと本土の連帯したたたかいではなかったのか。歴史を歪めてはならない。また、「これからも、日米同盟の抑止力を維持しながら」と米軍基地の押し付けを表明した最高裁判所長官は、「日本国憲法の下で」と述べたが、辺野古裁判や爆音訴訟をみても、憲法の上に地位協定があり、司法の上に安保条約があるのが実態ではないか▶米国大使は、ロシアのウクライナ戦争を引き合いに、「自由は無償ではない」と述べ、米軍基地の受け入れを当然視した▶玉城デニー知事は、沖縄戦と米軍占領下の苦難の歴史、米軍基地集中による事件・事故、爆音、環境破壊などにふれ「建議書」の実現を求めた▶基地のない平和な沖縄に向かって新たな歴史を切り拓くときである。