2009年6月16日火曜日

沖縄県議会創設100周年

今日から始まった2009年第2回県議会(6月議会)で、沖縄県議会が創設されてちょうど100年にあたる。
琉球から廃藩置県、沖縄戦、米軍占領などを苦難のなかで、人権と財産、くらし、平和を守るために苦闘してきた100年だったのではないだろうか。

今日、県議会開会にあたり、さまざまなセレモニーなども行われた。

開会に先立ち、沖縄県立芸術大学の学生たち32人による琉球古典音楽の演奏が行われた。
かぎやで風節、辺野喜節、揚作田節が厳かに演奏された。

傍聴席には、復帰前の元立法院議員、元県議会議員の先輩たちが詰めかけた。

開会の後に、「議会100年に関する決議」を採択した。

本会議終了後には、元議員の先輩と現職の議員が記念撮影、記念植樹、5斗甕に現議員全員で泡盛を注ぐ100年古酒のセレモニーも行われた。

懇親会では、議会で口角泡を飛ばして議論した論客たちが和やかに懇談し、今後の沖縄の発展を誓い合っていた。

歴史の偶然だが、私もちょうど100年目の節目の年の県議会議員としての重責を担っている。

この100年の記念行事の小委員会の一員としても関わることができたこともありがたいと思っている。

なによりも、この100年の苦難の歴史を学び、先人たちの意思を引き継いで、今後の新たな100年に向かって希望ある県づくりに全力をそそぐ決意を新にしているところである。

以下、議会100年に関する決議を掲載します。

   議会100年に関する決議

 議会は、民主政治の根幹であり、地方自治の要である。

 明治42年6月28日、第1回沖縄県会が開かれ、本年はそれから100年に当たる。その間、我が沖縄県民は、幾多の苦難を乗り越えて今日の沖縄県を築いてきた。

 本県は、太平洋戦争で激しい地上戦の場となり、自然や貴重な文化遺産が破壊されたばかりでなく、20万人余の尊い命が犠牲となった。終戦後も、27年の長きにわたり米国の施政権下に置かれ、今なお米軍基地に起因する様々な問題が派生している。

 本県議会は、議会100年を迎えるに当たり、再び戦争の惨禍が繰り返されることのないよう恒久平和実現への念いを発信していくことをここに決意するとともに、先人の英知と努力で築いてきた歴史を踏まえ、県民の負託にこたえるべく、なお一層の献身を誓うものである。 

 平成21年6月16日
 沖縄県議会




元立法院議員、元県議会議員、現職県議会議員らの記念撮影



100年決議の前で、古堅実吉元立法院議員・元県議会副議長、外間久子元県議と



5斗甕に泡盛を注ぐ



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