塩出浩之著、『琉球処分』「沖縄問題の原点」
「現在の沖縄県にあたる島々には、かつて琉球という国があった。」で始まる本書は、琉球誕生から、ペリー艦隊の来航、「琉球処分」にいたる激動の歴史を紐解き、「琉球処分」とは何だったのかという問いに迫っている。
「琉球処分」とは1872年、明治政府が琉球藩を設置し、1879年に廃藩置県おこなって沖縄県を設置したことを指している。
その後、日本は日清戦争、アジア、太平洋戦争に突入し、沖縄戦では県民は多大な犠牲を被った。
戦後27年間、沖縄は米軍占領下に置かれ、1972年に日本に施政権が返還され、復帰したにも関わらず今なお、全国の70.3%の米軍基地が置かれて苦しめ続けられている。なぜ、このような理不尽な状態が続いているのか。
著者は、「琉球処分は、『沖縄問題』の原点なのである」と結んでいる。


